usyusako’s blog

雑記ブログ。生活関連、手芸、アウトドア等。

ブラック企業を退職した時の話

突然ですが(しかもブログ一発目の記事ですが)、会社を辞めました。

しかも転職先が見つかる前に。

 

本当にそれでいいのか?辞めた後後悔しないだろうか?次は見つかるだろうか?

などなど辞める前は色々な不安がとてもありました。

そんな中、ネットで色々な人の退職ブログ等を見ました。

色々な人の経験や体験談が、自分だけじゃないんだと思えてとても励みになりました。

 

そのため、私も自身の思いや経験をブログに残すことにしました。

同じような境遇のどこかの誰かの役に立ったらいいな。

(いつかもうちょっと心が整理できたら改めてまとめるかも。)

 

 

1.会社を辞めた理由 

どんな会社だったのか?どのくらい続けていたのか?等は割愛します。

が、一つだけ言えることは、決して短くない期間をブラック企業で過ごしました。3回ほど生命の危機を感じたこともありました。

もっと早くに辞めれなかった事は、悔しいです。

 

さて、退職した理由ですが、そこで働き続けることに苦痛しかなかったからです。

積り積もったブラック事案(時効だから言うけど)。業務内容には興味がない。上司には公衆の面前で侮辱され、その後も何度か心無い言葉を言われる。

色々な意見があるとは思いますが、私にとって、その会社に所属し続けることは、お金以外のメリットがありませんでした。寧ろ少しずつじわじわと精神を害していくことと、コロナ感染というデメリットの方がよっぽど大きかった。

 

疲弊しており、まともに就活ができない状態であったこと、しばらく休養がほしかったこともあり、すぐに転職先を見つけるのは諦め、しばらく失業保険をもらい体を休めてから次を探すことにしました。

もちろん怖さはありましたが、このままじわじわと精神がやられて再起不能になるよりかは、まだ、少し休めば次は何とかなると思える今なら、辞めた方が良いのではと思い至ったのでした。

 

2.退職に至るまでの話

私は決心して、突然辞めたわけではありませんでした。

色々な人に相談し、1年間の苦闘の末の決断でした。

1年後にまだ解決していなければ辞めようと、以下の順に相談をしました。

  1. 会社の先輩
  2. 組合の先輩
  3. 直属の上司
  4. 当事者(2つ上の上司)
  5. 産業医

結論から言いますと、状況はほとんど変わりませんでした。そのため、退職を決断しました。

具体的な話は割愛しますが、中には味方になってくれる方、間に入ってくれる方、相手方に話をしてくれる方もいました。自分が思っている以上に、助けてくれる方はとてもいました。

(新人の頃は敵だと思っていた人が、味方になってくれるなんてこともありました。)

でも、変わるところまで持って行ってくれる方はいませんでした。

(自分はトラブっていた相手が上司だったということも関係していたかもしれません。あと、自分は相談していませんが、会社の人事やホイッスルライン等があれば利用するのが良いと思います。)

 

結局学んだことは、現状を変えられるのは自分だけということでした。自分の人生を他人に委ねるのは楽だが思った通りにはならないということでした。

ですが、(私の場合は上手くは行きませんでしたが、)仮にこのブログを呼んでいるあなたが悩んでいるのであれば、まず一度は周りの人に相談してみてください。

でも期待しないでください。仮に状況が変わらなくても、絶望しないでください。

きっと大半の人は誰かに相談してもそう大きくは変わらないでしょう。他人は大抵思うようには動きません。(もし変わった人がいれば、その人はとてもラッキーだと思います。)

ですが、ダメでもその行動は無駄にはなりません。相談したがどうにもならなかったという実績は、失業手当の退職理由が「自己都合退職(正当な理由あり)」となり、税金面や手当の給付開始日が早くなる可能性もあります。転職面接でも、これだけやったがダメだったと論理的な転職理由を提示できることでしょう。

 

また、 現状を変えられるのは自分だけとは言っても、できることはまるっと環境を一新するだけではないと思います。自分の考え方や、知識の量を増やすことも、状況を変える1つの手立てだと思います。

(私は考え方を変えた結果、退職したのですが。)

 

3.退職意志を伝えた方法

最近は「退職代行」サービスも流行っているそうですね。

自分の場合は、結構代行代がバカにならないので(どなたかのブログで5万程度と記載されていました)、自分で退職を伝えることにしました。

 

退職を決意した後、直属の上司を会議室に呼びだしました。「ご相談」というていで。

そこで、この1年間の怒りと屈辱、そして今後も改善の余地が見込めないことも踏まえて、退職したい意志を伝えました。

引き留めはありましたが、意志は変わらない事を伝えました。

 

上司は始めはあまり退職の調整などをしてくれませんでした。

そもそも上司の更に上司に伝わるまでに1週間ほどかかりました。(遅すぎる。。。)

上の上司に伝わると、上の上司を含めて再度面談を実施し、また退職理由を説明させられました。(不信感を抱いている相手に何度も退職理由を説明させられるのはつらい…)

結局、そんなこんなで会社の人事に3週間ほどかかりました。

人事から退職面談(理由や今後の手続き等)の説明をしてもらったのは、退職意志を伝えてから1か月後でした。(遅すぎる。。。)

 

中々上司は動いてくれず、その間(意志を伝えてから退職手続をしてもらえるまでの1か月間)働き続けるなど論外だったため、自分から「もう退職するので引継ぎをします。プロジェクトメンバに伝えますね。私から言っていいですか?ダメなら上司から説明してください。」

と、無理やり引継ぎを終わらせ、年休を取得に入りました。

(この時も、現状を変えられるのは自分だけだという教訓が活きました…。)

 

退職意志を伝えてから、休みに入れたのは2週間ほど経過した後でしたが、何とか無事年休消化に入ることができました。

 

年休全部は取らせない的な話も出たのですが、最終的には全ての年休消化をさせてもらえました。

退職理由がボロクソだったことと、次が決まらない状態で退職することに同情されてなのか、事なかれ主義の人が多いからなのか(後で口コミサイトでボロクソに書かれると困るとか、ヤバいやつ判定されたとかかも笑)、幸運にもみんな比較的優しかったです。

 

4.会社を辞めるまでに思ったこと

今後の不安。そして、働き続けられない自分に対する自責の念でした。

 本当にそれで正しい選択なのか?今なら引き返せるのでは?と何度も思いました。

でも、「もう行かなくていいんだ」と思ったらとても心が軽くなったこと、それまでのブラック企業にぼろ雑巾のように潰される日々に戻りたくないとも強く思いました。

 

ぶっちゃけ、入社してから3,4回くらい生命の危機を感じたことがありました。当時はもうそのまま楽になった方がいいかななんて思ってた事もあったのですが、今は考え方が変わりました。

そうやって人生を終わらせるくらいならば、バイトでもなんでもいいから転職して、もうちょっと楽しんで生きてもいいんじゃないか。自分から世間体なんかを気にして地獄に足を突っ込んで、苦しみながら、何かを憎しみながら人生を終わらせなくてもいいんじゃないか。って思うようになりました。

 

考え方が変わるまでには、かなりの時間がかかったのですが、、、(退職意志を伝えてたあとも2ヵ月くらい悩んでいました…汗)

色々な人の退職体験談や、とある本を読んで、ポジティブな考え方に変わりました。

 

読んでとても参考になった本を紹介しておきます。

もう働けない、働けない自分はダメだとか、なぜこんなこと(仕事)やってんだろ?とか、やりたい事が何もわからない、、とか。

他人のブログを探して読む時間はないけど、何か参考になるものが欲しいという方は、この本を一度読んでほしいです。

色々な人の退職ブログと同じような内容が、とても分かりやすくまとめられています。

 

子供向けの本ではあるのですが、子供だけではなく大人もためになる本です。

働く大人を見ても将来がイメージできない子供、子供に働くことの意味を教えたい親、やりたいことが分からないけど就職活動をしないといけない人、働くことに疲れてしまった人、色々な立場の人でも読める内容です。

 

私はこの本で、とても元気をもらいました。

辞める事は悪いことじゃない。今はっきり何がしたいと言えなくても良い。どういう働き方が悪くて、どうであれば良い働き方なのか。働くことに対する色々な考え方を知ることができます。

”幸せに働いて生きていくこと”に一歩近づける本だと思います。

欲を言うならば小学校の頃に読みたかった。ですが、退職決意時に読めた事は十分に私の糧になったと思います。今後も、人生で立ち止まった時には読みたい一冊です。

 

働くことについて迷いや悩みがある方は、本屋で立ち読みでも良いいので是非読んでみてください。

 

5.会社を辞めて思ったこと

意外と実感がありませんでした。

退職したからと言って、何も大きくは変わりませんでした。(会社に行かないという事を除けば。)

外に出ると、意外と四六時中人だらけ。土日に外に出ている時とほとんど変わりません。ショッピングモールも人だらけ。観光地も人だらけ。

世の中の人はこんなにも暇なのか?働いていないのか?今までの私(毎日朝から夜遅くまで家と会社の往復)はなんだったのだ?となりました。

自分が思っていた、世間体やら、理想やら、こうあるべきやら何やらはどこにも見つからない気がしました。

(もちろん、土日が仕事で平日が休みの人が大半だとは思いますが…!)

 

辞める意思を伝える前は、無職になるという事がとても不安で不安でたまりませんでした。

ですが、辞める意思を伝えて、年休消化をしながら、しばらく会社のことを考えないようにして生活していると、とても少しずつですが、次第にポジティブな事を考えられるようになってきました。

一度意志を伝えると、吹っ切れます。次の働き方、生き方を探そうと。

 

6.退職して約2か月半後に思ったこと

後悔はありません。今でも英断だと思っています。

退職意志を伝えた直後に比べて、体の疲れもかなり回復し、気持ちもとてもポジティブになりました。

退職直後はもう働きたくない・人と関わり合いたくないと思っていましたが、もう少しゆっくり休んで色々な事にチャレンジしたら、働きたいと思える仕事を探せそうかなという心境の変化がありました。

 気持ちに関しては、これまでやりたかったけどやれなかったことを始めたのが良かったと思います。そちらに集中できるため、不安や会社への嫌な気持ちを忘れることができました。また、少しずつ「できた」という成功体験を積むことでポジティブな気持ちや、自信、自己肯定間などもちょっとずつ回復してきました。

 

ボロクソに思っていた会社でしたが、嫌な事だけではありませんでした。

一緒に働きたいな、一緒に働いて楽しかったなと思える人もいました。その人たちともう一緒に働けないのだけは残念だと感じました。

でも、そのまま所属し続けても、向こう数年は一緒に働くことはできそうにありませんでした。なので、たぶん、結局辞めようが辞めまいが、一緒に働きたい人と働くという事は実現できなかったでしょう。

でもまあ、最後の最後に一緒に働きたい人や、楽しかった事なんかを思い出せたことだけはよかったです。 

 

7.もし今退職を検討している人がいたら

本当に退職した時は、何か、、例えば気になっていたものや昔好きだったものを始めてみて下さい。

ひとまず本屋に行って、気になった本を読んて見て下さい。

一瞬で元気になるはずがない。1年かけて潰されたら、復活するのに1年以上かかる。

世の中は理不尽な事ばかりだけど、変えようと思えばきっと素敵な世界に変えられる。

そのためにはきっとたくさんの努力が必要だろうけど。

プライドやら、世間体やら、たくさん捨てないといけない物もあるかもしれない。でも自分自身より大切なものがあるだろうか?

どの道でも苦しむのであれば、楽しい道で苦しみましょうよ。